腰椎分離症

腰椎分離症はどんな年代に多いのか。その原因や治療法をリサーチ。予防策や改善策も紹介しています。

腰椎分離症の症状・原因・治療法とは

成長期の子供のスポーツ時に多くみられるので、この時期の腰痛は分離症を念頭におく必要があります。腰を後ろに反らすと痛みが強くなるのが特徴で、下肢痛やしびれが出ることもあります。中には分離症が改善せずに、分離すべり症へと進行していくケースもあります。

その原因

腰椎分離症は先天性の場合を除き、スポーツをやっている成長期の子ども、特に男子に多くみられます。ケガのように一度で起こるのではなく、まだ骨格が完全にでき上がっていない時期に激しい負荷が繰り返しかけられることで、疲労骨折を起こすのが原因です。背骨の後ろ側の関節部分に亀裂が入り、前側の骨と分離してしまうのです。

初期の段階ではレントゲン検査で診断がつきにくいことも多く、1~2週間すると痛みは軽減します。そのときに適切な処置がとられないまま運動を再開してしまうことで、骨が分離したままくっつかなくなり、分離症の状態になります。分離した部分の変性が進み、神経を圧迫するようになると、下肢痛やしびれが現れてきます。

その治療法

腰椎分離症の治療は、保存療法がまず行われます。

  • 保存療法…装具療法や、痛みに関しての薬物療法、神経ブロック、また、理学療法などです。
  • 手術療法…保存療法で回復が見込めない場合に、手術を行うことがあります。

まずは運動をやめ、通常の骨折の治療と同様、コルセットなどを装着して骨がくっつくのを待ちます。投薬は、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬などが用いられます。ひどい下肢痛などについては、神経ブロックを行うこともあります。これは、局所麻酔薬を注入して痛みをとる方法です。初期の分離に関しては、適切な治療でほとんどが元に戻るといわれます。

痛みが落ちつき、状態が安定してきたら、並行して理学療法も取り入れられます。腰をしっかりと支えるために、腹筋や背筋の強化や、ストレッチなどが必要です。

保存療法では回復が見込めず、下肢の痛みなどで日常生活に支障が出るような場合は、分離して不安定になっている骨を固定する手術が行われます。

悪化予防のために…

腰椎分離症は、初期には強い痛みが出ますが、中には自覚症状がないまま発症しているケースもあるので、まずは予防が第一です。そのためには、腰に大きな負担がかかる運動を過度に続けないことが重要です。

体全体をバランスよく使うことや、ストレッチで柔軟性を高める、筋力の強化をはかるといったことも、腰にかかる負担軽減につながります。そしてもちろん、姿勢をよくする、長時間同じ姿勢を続けないなど、一般的な生活習慣の見直しも大切です。発症してしまった場合は、医師の指示に従って根気よく治療を続ける必要があります。勝手な判断で装具を外したり、運動をしたりすると、症状を悪化させ、さらには分離すべり症へと進行していく可能性もあります。

 
苦しい腰痛を改善するためのお助け情報