脊椎すべり症

このページでは、脊椎すべり症(腰椎すべり症)の原因や症状、治療法、そして悪化予防対策などを紹介しています。

脊椎すべり症の症状・原因・治療法とは

すべり症とは、腰椎が前か後ろにずれてしまっている状態です。先天性や発育時の形成不全を除くと、分離すべり症と、変性すべり症とがあります。症状は、腰痛・下肢痛・しびれなどです。しばらく歩くと下肢に痛みやしびれを感じ、しゃがむなどして少し休むと回復する「間欠跛行」という症状が出ることもあります。中には、症状が出ないケースもあります。

その原因

腰椎すべり症は、腰椎が前か後ろ(ほとんどが前)にずれてしまうことで、背骨の中を通っている神経を圧迫し、腰痛や下肢痛、しびれなどを発症します。

腰の痛みイメージ

疲労骨折などにより、腰椎の前と後ろの部分が分離してしまう状態を腰椎分離症といい、それが原因で骨がずれてしまうのが分離すべり症です。分離症は十歳代前半頃から生じます。激しい運動の繰り返しによるものと考えられ、その後、分離すべり症へと進行していくことがあります。一方変性すべり症は、腰椎の分離はなく、加齢によって腰椎を支える力が弱くなったために骨がずれてしまうのが原因です。

中高年に多く、特に閉経前後の年代の女性に多く見られますが、これは女性ホルモンの影響による骨粗しょう症が関係していると考えられます。

治療法

治療は一般的に保存療法が優先されます。それで症状が改善されなければ、手術を検討します。

  • 保存療法…薬を投与したり、コルセットを用いて安静を保つようにします。また、痛みがひどい場合には、神経ブロックを施します。理学療法や運動療法も用いられます。
  • 手術療法…一般的に、除圧術と固定術という大きく2つの方法があります。症状の程度に応じて行います。

保存療法は、薬物療法、神経ブロック、理学療法などです。薬に関しては、消炎鎮痛薬の内服薬や座薬のほか、血流をよくする薬が用いられることがあります。薬物療法で効果がない場合や、痛みがひどい場合には神経ブロックを行います。これは、局所麻酔薬を注入して痛みをとる方法です。温熱療法や牽引などの理学療法も用いられます。これらの保存療法で改善されない場合は、手術を行う可能性もあります。骨のずれが小さければ、神経への圧迫を取り除く手術を行い、ずれが大きければ、それと同時に、骨を固定する手術を行います。

悪化を予防するために…

すべり症そのもの、つまり、骨がずれることを予防するはっきりした方法はありません。ですが、すべり症が引き起こす腰痛などを悪化させないためには、以下のような取り組みが効果的です。

  • 重い物を持たない…必要があるときには、持ち上げるときに腰を落とすなど、姿勢に気をつけましょう。
  • 長時間同じ姿勢を取り続けない…体勢を変えたり、ストレッチを取り入れるなどしましょう。
  • 肥満を避ける…自身の体重増加も腰への負担となります。
  • 冷やさない…血流の悪化を招き、代謝を低下させることで、筋肉の疲労回復を阻害してしまいます。

悪化の予防の大前提は、腰に負担をかけないことです。腰をしっかりと支えるためにも、腹筋や背筋を強化することも心がけましょう。

 
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